自動車税が未払いのトラックでも買取可能なの？還付金とは？

トラックを売りたいとお考えの方の中には、自動車税が未払い（未納）の方もおられると思います。自動車税が未払いの理由には、ただ単に忘れていた、経済的理由など、様々なものがあると思いますが、自動車税が未払いの状態でトラックを売却する事は可能なのでしょうか？

また、中には売却予定のトラックに自動車税納付書が送られてきたばかりで、すぐに売却してしまうのに自動車税を支払わなくてはいけないのかと考える方も少なくないと思います。


自動車税を支払ったばかりのトラックを売却する場合は何か損をしたような気がしてしまいます。しかし、自動車税を支払ったばかりのトラックを売却したとしても、12ヶ月のうちの残りの期間分を「還付金」で受け取ることができます。

そこで今回は、自動車税が未払いのトラックでも買取可能なのかということと、自動車税の還付金の受け取り方について紹介していきます。

自動車税が未払いのトラックでも売れるのか！？

トラックの自動車税は種類や重量、自家用、営業用で区分され、毎年4月から5月の間に「自動車税納付書」が送られてきますが、トラックを売却する時期に1年分の自動車税を支払う必要があります。

また、自動車税は5月末までに支払う必要があるのですが、「お金がない」「忘れていた」「近いうちに売却予定がある」などの理由から5月末までに支払わない方も多いようです。


それでは、自動車税が未払いのトラックは売れるのかという事ですが、結果から先に申しますと、自動車税が未払いのトラックでも売却することができます！
また、たとえ自動車税を納めたとしても還付を受けることもできます。

以前は、買取後の名義変更を行う際に「納税証明書」を提出する必要がありましたが、現在では、名義変更に納税証明書を提出する必要がなくなっています。

ここで注意して頂きたいのが、支払い義務が消滅するわけではなく、名義変更を行うまでの期間分の自動車税納付書が送られてきますので、所有していた期間分の自動車税の支払いを避けることはできません。

「自動車税は誰に支払い義務があるのか？」

自動車税の支払い義務がある方は、陸運支局に登録されている「所有者」となりますが、所有権保留（割賦販売等）など、ローンの支払いが残っており、トラックの所有権を保留している場合は、車検証に記載されている「使用者」になります。

また、3～4か月程度遅れる分には大丈夫ですが、長い期間自動車税の支払いが遅れると遅延料が加算されることになりますので注意が必要です。

「還付金を受けられるのは自動車税だけではない！？」

トラックの支払い義務がある自動車税だけではなく、新車購入時に支払っている「リサイクル料」も、トラックのオーナーになる所有者に支払い義務があり、次のオーナーが新たに支払う必要がありますので、自動車税同様に還付を受けることができます。

では、自動車税やリサイクル料はどのように還付を受けることができるのでしょうか。

自動車税とリサイクル料の還付

自動車税の還付方法は本来月割にて支払うようになっているのですが、買取業者が還付される自動車税の全額を査定額に含むことが多く、買取契約時に「債権譲渡通知書」という書類に捺印することになり、後日買取業者が査定額にプラスした自動車税の還付分を所轄の税事務所で還付手続きを行うことになります。

また、リサイクル料の還付は、自動車保険同様に査定額に含まれる場合と、買取業者が別途支払う場合がありますので、査定時に確認するようにしてください。

「自動車重量税や自賠責保険料はどうなの？」

新車購入時以外は1年毎に支払う義務がある「自動車重量税」強制保険である「自賠責保険料」など、一定期間分をまとめて支払っている税金・保険料も自動車税やリサイクル料同様に戻ってくるのではと考えるかもしれませんが、こちらは還付されることはありません。

しかし、自動車重量税や自賠責保険の残り期間が長いトラックは、その分買取価格がプラスされる仕組みになっており、還付を受けたのと同様又はそれ以上の金額を得ることができますので、結果的に損をすることはありません。

しかし、有効期限が短くなるほど、これらの価値が下がってしまいますので売却を考えているのであれば早めに対処したほうがお得と言えます。

◎まとめ

上記でも紹介しましたが、自動車税が未払いであってもトラックを売ることができますが、自動車税の支払い義務は残ってしまいます。しかし、重量税が未払いの状態でもトラックを売却することができるのであれば、売却することによって多くの現金を手にすることができますので、支払いに困ることもありません。

さらに、トラックの買取が専門のトラック買取業者であれば、振り込みではなく、トラック引き渡しと同時に全額現金払いしてもらえる優良業者もありますので、自分のトラックがどれくらい高く売れるのかを確かめてみてはいかがでしょうか。