トラックオークションで中古トラックは本当に高く売れるのか！？

中古トラックを売却する方法には、「買取業者への売却」「トラックオークションへの出品」「ディーラー下取り」「個人売買」があげられます。

そんな中でもトラックオークションに出品することで、不動車や低年式、過走行など、どんな状態の中古トラックでも高く売れるという情報が広まっているようですが、トラックオークションとはどのような内容なのでしょうか？本当に中古トラックを高く売ることができるのでしょうか？

この項目では、トラックオークションの内容や本当に中古トラックを高く売るにはどうすればいいのかについて解説していきます。

オークションの種類と特徴・違いとは！？

現在では、ヤフーオークションやモバオクなどのオークションで、本やパソコン、自動車、トラックなど、ありとあらゆる商品が出品されていますが、乗用車やトラックなどの自動車が専門に出品されているのは「オートオークション」です。

また、オートオークションには様々な種類がありますが、その中でも「トラックオークション」とはいったいどういった内容かご存知でしょうか？

オートオークションとは、会員制のオークションで、大手オークション運営会社各社が設けている全国各地のオークション会場により、出品された中古自動車に対して競り（競売）が行われ、最終的に最も高い購入額を提示した買い手に売却（落札）されることになります。

オートオークションは、誰でも出品できるというものではなく、中古車販売業者や買取業者、ディーラー、輸出業者などの会員事業者の方以外は参加することができません。

オートオークションでは、普通乗用車や軽自動車、輸入車、トラックなど自動車全般が出品されており、「Goo-net」や「カーセンサー」などの中古車情報誌の会社もオートオークションを利用した中古車販売・買取を行っています。

また、トラックオークションもオートオークション同様に会員制のオークションとなりますが、出品されているものは中古軽トラックから各種小型・中型・大型トラックまで、中古トラック専門のオークションとなります。もちろん、中古トラックの在庫台数はオートオークションの中でも最大です。

トラックオークションは通常のオートオークションに比べても、中古トラックに特化したバイヤーが多いことは言うまでもありませんが、その中でも特に多いのが海外バイヤーの存在で、一度に大量仕入れを行い年間数十万台以上もの中古トラックが輸出されています。

また、トラックオークションでは、海外バイヤーや輸出業者向けの「輸出用価格」が設定されており、国内卸価格よりも安く仕入れることができるという特徴があります。

トラックオークションはだれでも参加できるの？高く売れる可能性は？

トラック専門の買取業者も販路の1つとして活用しているトラックオークションですが、一般人の場合はオートオークション同様に出品できないのでしょうか。実はそんなことはありません。もちろん、トラックオークションも入会資格や審査をクリアした会員のみが参加できるのですが、この会員業者に依頼することで間接的に出品することができます。

その代表的な業者としてオークション代行業者があり、出品から実際の取引まで一連の作業を代行してくれますので、時間や手間は少なく済みますが、当然特定の費用が必要になります。

もし依頼したいと考えた場合は、多くのオークション代行業者がネット上にあふれていますので、簡単に探すことができますが、気になる点として必ず目を引く文句があります。それはオークションを利用するメリットとして、安く買える、高く売れる、という文句です。

これに疑問を抱く方も少なくないと思いますが、買う側が得をするのか？それとも売る側が得をするのか？どう考えても相反する言葉を同時に用いるのは理にかないません。どっちが正解なのか判断するのは難しいかもしれませんが、このうたい文句は決して嘘ではなく、結果的に買う側も売る側も得をするのです。

主な例として、トラックオークションを活用するサプライヤー（売り手）は1台1台売るのではなく、一度に数台、数十台をまとめて売ることで利益を生み、バイヤー（買い手）は一度に大量購入することで1台あたりにかかる購入コストを抑えることができます。バイヤーはそこからさらに転売することでより多くの利益を生むといったサプライヤーとバイヤーのサイクルが築き上げられているのです。

しかし、たとえ代行業者に依頼してトラックオークションに出品したとしても、落札率は6割程度とかなり低く、なかなか売れないのも事実ですので、高く売れる可能性はかなり低く、代行料や出品料、落札料、輸送料などの費用だけが無駄になり、結果的に損をしてしまう可能性の方が圧倒的に高いのがオークションの実態です。

一般人のように一つの商品を相場より高く売るという目的でオークションを利用するのは難しく、売り切れない場合でも費用は必要になりますので、リスクが伴うということを第一に考えておかないといけません。

とは言っても、オークションの活用法は業者によってさまざまです。オークションのみを販路にしているのではなく、多くある販路の中の一つとしている買取業者に依頼することが高く売るための条件です。

トラックの専門買取業者に依頼するのが一番高く売れる！？

重要なのは何といってもトラックオークションを活用することで、普通に買取依頼した場合よりも高い値段で売れるのかです。

トラックオークションを利用しても落札者は中古車販売業者やバイヤーなどの事業者となるのですが、どちらにしても事業者がオークションを利用する目的は「転売で利益を上げる」ということです。

つまり、トラックオークションは事業者がメインのオークションですので、中古トラックを格安で大量に購入し、利益を上乗せした価格で大量販売することで多くの利益を計上しています。

結果を言わせていただくと、トラックオークションは事業者が通常よりも安い価格で中古トラックを仕入れるためのオークションとなり、高く売るためのオークションではありません！

トラックの専門買取業者は、オークションや中古トラックディーラーなどの国内市場だけではなく、日本製トラック需要が特に高いアジア諸国やアフリカ諸国などの新興国を中心に、世界中に販売ネットワークを確立していますので、国内市場と海外市場の中から中古トラックを一番高く売却できる販路を選択することができます。

オークションを利用して高く購入してくれる方を探すよりも、複数のトラックの専門買取業者の中から一番高く買取ってくれる業者を探すということが、トラックを効率的に最高額で売却できる方法です。